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ルメールが語る'05年の有馬記念。
最強ディープにあった「隙」とは。 

text by

平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph byKatsutoshi Ishiyama

posted2018/12/06 16:30

ルメールが語る'05年の有馬記念。最強ディープにあった「隙」とは。<Number Web> photograph by Katsutoshi Ishiyama

圧倒的な人気のディープインパクトに勝利したルメールとハーツクライ。その戦略は綿密なものだった。

ハーツクライは今でも特別。

 史上最強馬を相手に勝利を挙げ、大きな自信を手にしたルメールは、'15年にJRAの騎手免許試験に見事合格し、ミルコ・デムーロと共に外国人として初めて通年免許を取得する。昨年は199勝を挙げてリーディングジョッキーの座を獲得。今季も前述のような快進撃で、GI勝利を21に積み上げている。

 ハーツクライも翌'06年にはドバイへ遠征し、ドバイシーマクラシック(GI)を逃げ切って制覇。同年に現役を引退すると、種牡馬としても、ジャスタウェイ('14年ドバイデューティーフリーほか)やワンアンドオンリー('14年日本ダービーほか)など次々とGI馬を輩出しているのは周知の通りだ。

 ディープインパクトに乗っていた'05年の武豊以来、2人目の年間200勝を目前に、トップジョッキーはこう言った。

「初めて日本のGIを勝たせてくれて、『ここでもやっていける』自信をくれた。だから、ハーツクライは今でも自分にとって特別な馬なんです」

(Number967号『クリストフ・ルメール 最強ディープを倒した秘策。』より)

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