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史上初の年間スプリント重賞4勝!
ファインニードルの絶対王者ぶり。

posted2018/10/01 11:35

 
史上初の年間スプリント重賞4勝!ファインニードルの絶対王者ぶり。<Number Web> photograph by Kyodo News

「これは届かないのでは」という空気が競馬場を覆いかけた瞬間、外からファインニードルが飛んできた。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Kyodo News

 日本のスプリント界に、ロードカナロア以来の「絶対王者」が誕生した。

 台風24号の影響で道悪となった第52回スプリンターズステークス(9月30日、中山芝1200m、3歳以上GI)を1番人気のファインニードル(牡5歳、父アドマイヤムーン、栗東・高橋義忠厩舎)が優勝。

 今春の高松宮記念につづくGI2勝目を挙げた。同一年の春秋スプリントGI連覇は、1996年フラワーパーク、2001年トロットスター、'09年ローレルゲレイロ、'13年ロードカナロアに次ぐ史上5頭目の達成となった。

 前日から雨が降ったり止んだりを繰り返し、当日の芝は重発表からスタートした。午後から稍重発表に変わったが、何人もの騎手が馬場の悪さに言及するほど、水を含み、力のいる状態だった。

 しかし、ファインニードルに騎乗した川田将雅は、道悪に関しては「まったく心配していなかった」という。

理想よりも外を回って進んだ道中。

 ファインニードルは、真ん中の8番枠からまずまずのスタートを切り、中団の外目につけた。

「思いのほか、いい流れにはならなかったですね。外の先行馬を行かせてスムーズにやりすごすことができたのですが、ほしいポジションをアレスバローズに先にとられてしまいました」と川田。

 アレスバローズ(14着)は、ファインニードルより3/4馬身ほど前で、馬1頭ぶん内にいた。

「それで、思っていたより少し外を回る形になってしまいました」

 序盤は先頭から10馬身近く離されていたが、川田が積極的に促し、3、4コーナー中間地点では、その差を7馬身ほどまで詰めていた。

「4コーナーの手応えは、あまりいい雰囲気ではありませんでした。あとは馬を信じるしかなかった」

【次ページ】 「着差はわずかでも、勝ちきるのが強さ」

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ファインニードル
川田将雅

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