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ホンダよ、本田宗一郎の魂を今こそ。
F1での「負け癖」を払拭するため。 

text by

尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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photograph byGetty Images

posted2018/08/26 09:00

ホンダよ、本田宗一郎の魂を今こそ。F1での「負け癖」を払拭するため。<Number Web> photograph by Getty Images

アイルトン・セナとともに駆けた1992年のマクラーレン・ホンダ。この時のような勝利への執着心を観たい。

ホンダがレースに参加する意味。

「真のリーダーというのは、今われわれは闇の中にいるということをスタッフに認識させ、どうすれば光が差すかを考えさせられる人間。そういう人がリーダーでないと、いまやっていることが正しいと勘違いし、新しいことにチャレンジしないし、前進もしない。

 ホンダがレースに参加するのは、そのため。結果がすぐ出るから、負ければ、即、闇へ放り込まれる。でも、闇にいることさえわかっていないのなら、それを悟らせる人物が必要だと感じた。それが浅木です」(山本)

 勝負をすれば、必ず敗者が生まれる。しかし、勝利を目指して敗れることと、勝てないと思いつつ負けることは、まったく違う。同じ敗者でも、私たちは美しき敗者を見たい。

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ホンダ
本田宗一郎

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