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投手・大谷翔平がもうすぐ復帰?
復帰時期と故障騒動の真相。

posted2018/08/25 08:00

 
投手・大谷翔平がもうすぐ復帰?復帰時期と故障騒動の真相。<Number Web> photograph by Getty Images

打者としての8月の成績は打率.318、4本塁打(8月22日現在)。二刀流としての活躍も間近か?

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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Getty Images

 投手・大谷翔平が戻ってくる。

 8月20日、アリゾナ州テンピのキャンプ施設で、右肘の故障後初めて打者に対し実戦的な投球練習を行った大谷は、メジャー復帰の時期について言葉を選びながらも、自らの意思をしっかりと口にした。

「そう遠くない時期に投げられるんじゃないかという自信を持っています。そこに向けて(状態が)下がらないように、後退しないように、しっかり一歩ずつ前進したいなと思っています」

 故障からの復帰過程において、投手たちは自分の投げているボールのイメージと実際のそれにギャップがないかを確認しようとする。大谷にとっても、打者と対戦するのは6月6日のロイヤルズ戦登板以来だった。全球種で29球を投げ込み、手応えを感じ取れたことを喜んだ。

「力は入れました。力を入れた時の大体の球速、このくらいかなという感じのところが出ていましたし、まぁ、いい感じじゃないかなと思っています」

 感じ取った手応えはそれだけではなかった。

「まっすぐの精度も良かった。案外、カーブとかも良かった。指先の感覚のズレはあんまりなかったと思います」

復帰時期は煙に巻いたが遠くはなさそうだ。

 75日ぶりの実戦投球もまさに順調。マイク・ソーシア監督も「すべてが良かった」と満足げに話すと今後はマイナーでの調整登板を経ず、ぶっつけでメジャー復帰を果たすプランを明かした。

「来週には球数を45球から50球に増やし、メジャーの試合で投げる準備へと段階をあげる。通常とは違ったステップで戻すつもりだ」

 “Xデー”に関しては煙に巻いたが、指揮官の言葉の端々からも「遠くない」ことは伝わった。当初は9月中旬とも言われていたが、上旬には復帰できるのではないだろうか。喜ばしい限りである。

【次ページ】 大谷自身はかなり早めから強気だった。

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大谷翔平
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