2011年の棚橋弘至と中邑真輔
2011年の棚橋弘至と中邑真輔
〇〇年シリーズ、著者待望の新作!
2000年代半ば、危機的な状況にあった新日本プロレスの人気が復活するためには、多大なる努力と、長い時間が必要であり、常にその先頭に立っていたのが、ふたりのエース、棚橋弘至と中邑真輔だった。
総合格闘技とは異なるプロレスの魅力をアピールして、新しいファンを呼び込もうとする“100年にひとりの逸材”。総合格闘技と関わることで、プロレスの強さを見せつけようとする“キング・オブ・ストロング・スタイル”。
まったく異なる方法論を持つふたりのライバル関係は、2011年に転機を迎える。
棚橋弘至が断然たる新日本プロレスのエースとなり、中邑真輔はエースの座から追い落とされてしまったのだ。
だが、中邑真輔の真の魅力が開花するのはここからだった――。
ふたりのスターによるプロレス再生の物語。
目次
第1章
- ターナー・ザ・インサート
第2章
- 王国の破壊者
第3章
- スキャンダル
第4章
- 優しいアマチュアレスラー
第5章
- 若き王者の誕生
第6章
- ストロングスタイルという幻
第7章
- リベンジマッチ
第8章
- 猪木との訣別
第9章
- 愛してます
第10章
- 平成のベストバウト
第11章
- エースはひとりだけ
第12章
- CHAOS
第13章
- 2011
第14章
- イヤァオ!
第15章
- 別れ
著者プロフィール
柳澤 健やなぎさわ たけし
1960年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、メーカー勤務を経て、文藝春秋に入社。編集者として『スポーツ・グラフィック ナンバー』などに在籍し、2003年にフリーライターとなる。'07年に処女作『1976年のアントニオ猪木』を発表。著書に『1984年のUWF』 『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(ともに文藝春秋)『1993年の女子プロレス』(双葉社)『日本レスリングの物語』(岩波書店)『1964年のジャイアント馬場』(双葉社)『1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代』(集英社)『日本史を精神分析する』(岸田秀との共著 亜紀書房)がある。