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脱「アイスランドに負けた人」作戦。
ホジソンがプレミアで狙う名誉挽回。

posted2017/09/23 08:00

 
脱「アイスランドに負けた人」作戦。ホジソンがプレミアで狙う名誉挽回。<Number Web> photograph by Getty Images

第5節ハダーズフィールド戦から指揮を執ったホジソン監督。70歳での就任は現地メディアも大きく注目している。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 今季4節明けの9月12日、プレミアリーグに70歳の新監督が誕生した。無得点で4戦全敗ととなったクリスタルパレスで、責任を問われたフランク・デブールの後任となったロイ・ホジソンだ。

 就任時の年齢ではプレミア史上最高。70代のプレミア指揮官としても、前例はサー・アレックス・ファーガソンと、今は亡きサー・ボビー・ロブソンの2名しかいない。

 しかしながら、40年ものキャリアを誇る新監督が最も避けたい話題は「過去」のようだ。ホジソンは礼儀を重んじる人物としても知られる。就任後初会見でも、孫のような年齢の記者も交じった相手に30分以上も時間を割いた。だが前職であるイングランド代表での最終戦、EURO2016アイスランド戦の逆転負けで16強敗退が決まった記憶について繰り返し問われると、微笑みながらも苛立ちを隠しきれなかった。

「アイスランドに負けた代表監督」で終われない。

 国外での評判の方が高かったホジソンは、母国代表での仕事をキャリアの集大成と意識していたはず。それが「イングランド史上最大の屈辱」とまで言われた敗戦で職を離れるはめになったのだから、忘れ去りたくて仕方のない記憶だろう。だからこそ「過去の出来事を語って何になるというのだ? アイスランド戦など今の私の仕事には何の関係もない」と強調している。

 今年6月の段階で一度は就任を見送られたが、再びの就任要請に応えた背景には、「アイスランドに負けた代表監督」と記憶されてキャリアを締め括るわけにはいかないという意地もあったに違いない。

 過去を振り返りたくない指揮官だが、クリスタルパレスでの現実は非常に厳しい。イングランドの職を辞した後は、海外での指導教育や解説業に携わっていたホジソンには、プレミアの監督として丸5年以上のブランクがあるのだ。

【次ページ】 1888年以来となる史上最悪のスタート。

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