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村田諒太は試合前でもあわてない。
自分の心と対話するために本を読む。 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph byHiroaki Yamagushi

posted2017/05/19 08:00

記者会見でも「トラッシュトークとか好きじゃないんで」と自分から握手を求めるボクサーらしからぬ村田諒太。最大の相手はいつだって自分なのだ。

記者会見でも「トラッシュトークとか好きじゃないんで」と自分から握手を求めるボクサーらしからぬ村田諒太。最大の相手はいつだって自分なのだ。

「今さら何か変えたって、何かできるわけじゃない」

 試合まであと1週間を切ろうとも、ジムで最終調整する村田は普段どおりだった。多くのメディアに囲まれながらのトレーニングでも、ナーバスな空気もない。減量との戦いも抱えているが、非常に落ち着いている。明鏡止水とでも言おうか。

 そんな印象を口にすると、村田は静かな口調でこう返した。

「今さら何か変えたって、何かできるわけじゃないですから。やってきたことが出てくれるか、くれないかだけなので」

 そう言って、柔和な表情を見せた。

 そして周囲のサポート、支えてくれた人々に対して「恩返しをしたい」と言う。自分のため、の戦いではない。これも自分の心と向き合って、導き出された「応え」である。

 村田諒太の心には、一点の曇りもない。

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