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ジャパンカップは爆発力>安定性。
ディーマジェの沈む走りが復活する。

posted2016/11/26 08:00

 
ジャパンカップは爆発力>安定性。ディーマジェの沈む走りが復活する。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

2番人気に支持された菊花賞では4着と初の着外に敗れた。世代最強の一角という地位を守ることができるか。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Yuji Takahashi

「世界に通用する強い馬づくり」を合言葉に創設された国際招待レースのジャパンカップ(11月27日、東京芝2400m、3歳以上GI)は、今年36回目を迎える。外国馬は3頭と寂しくなったが、日本馬は、それを補って余りあるだけの強豪が顔を揃えた。

 GI勝ちのある日本馬は6頭。大将格は、昨年の菊花賞と今年の天皇賞・春を勝ったキタサンブラック(牡4歳、父ブラックタイド、栗東・清水久詞厩舎)だ。

 これまで12戦して7勝、2着1回、3着1回、着外1回。高いレベルで安定した戦績を誇るこの馬が、唯一大敗したのがここと同じ東京芝2400mのダービー(2.3秒差14着)だった。そのため、コース適性を不安視する向きもあるが、騎乗する武豊が話しているように、デビューからの2戦は東京で勝っているし、距離もドンと来い、だ。

 天皇賞・春のように逃げてもいいし、前走の京都大賞典のように、ほかに行く馬がいれば控えてもいい。引き当てたのは1枠1番。天皇賞・春、京都大賞典、そして昨年のスプリングステークも同じ1番枠からの発走で勝っており、勝率100パーセントだ。武が話しているように、北島三郎オーナーの名と同じ第36(サブロー)回でもあるし、ここでGI3勝目を挙げて、年度代表馬に王手をかけるか。

ゴールドアクターはテンションが落ち着けば。

 キタサンの近くでレースをするであろうゴールドアクター(牡5歳、父スクリーンヒーロー、美浦・中川公成厩舎)も、いい状態で出てきそうだ。昨秋、東京芝2400mのオクトーバーステークス、同2500mのアルゼンチン共和国杯を連勝した勢いでグランプリホースになった。コース適性に不安はない。1番人気に支持された今年の天皇賞・春で12着に惨敗したのは、パドックで尻っ跳ねするなどテンションが高すぎたことに加え、距離がやや長かったためだろう。菊花賞で3着になってはいるが、勝ったトーホウジャッカルからは4馬身(コンマ7秒)離されての3着だった。

 もともと涼しくなってから調子を上げるタイプだし、実績のあるコースと距離なので、本来の走りを見せてくれるはずだ。

【次ページ】 ハイレベルな3歳からは皐月賞馬ディーマジェスティ。

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