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女子バレー代表はなぜこの12人か。
世界一を狙うのに必要な4要素とは。

posted2016/06/29 17:30

 
女子バレー代表はなぜこの12人か。世界一を狙うのに必要な4要素とは。<Number Web> photograph by AFLO

佐藤あり紗と座安琴希の本職はリベロ。リオ五輪は2人の守備職人を入れてディフェンス力アップを狙う。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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 リオデジャネイロ五輪に出場するバレーボール女子日本代表の出場内定選手12名が発表された。前回のロンドン五輪で、28年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した全日本女子が、「前回以上のメダル」という目標に挑む。

 国際バレーボール連盟主催の大会では14名登録できるが、五輪は12名ということもあり、全日本の眞鍋政義監督は「非常に悩み、苦しんだ。スタッフとも何十回も議論をした」と明かす。

 監督がもっとも頭を悩ませたのは、レシーバー、つまりスパイカーに代わって後衛の3回のローテーションだけ守備固めで出場する選手を入れるかどうかだった。

 今回の選考で重要視したのがまず「チームワーク」、二番目が「ディフェンス力」だったため、結果的にレシーバーの採用を決めた。リベロの座安琴希、佐藤あり紗の2人を12名に入れ、どちらかをリベロ、もう1人をレシーバーとして起用することとした。

「前回のロンドン五輪では、アメリカ、ロシア、中国、イタリア、ブラジルといったチームがレシーバーという枠を使っていました。国際試合ではだいたい1セットに15回ローテーションをします。その中でレシーバーは3回しか使えません。しかしこれまでの試合を反省しても、レシーバーを入れた方がサイドアウトを取れているし、サーブ権がある時の点数も取れているという統計が出ているので、レシーバーという枠を入れることにしました」と眞鍋監督。

パスヒッターが3枠しかない大激戦区に。

 その結果、大激戦となったのがパスヒッター(サーブレシーブをするウイングスパイカー)のポジションだ。

 5月に行われたリオ五輪世界最終予選では、パスヒッターとして主将の木村沙織、石井優希、鍋谷友理枝、古賀紗理那の4人が登録されていた。また6月26日まで行われたワールドグランプリ予選ラウンドでは、内瀬戸真実や初代表の田中瑞稀、井上愛里沙にもチャンスが与えられたが、最終的に選ばれたのは7人のうち木村、石井、鍋谷の3人だけだった。

【次ページ】 石井のレシーブ、鍋谷のサーブを高く評価。

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