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現制度では低すぎるステージ優勝の価値。
~CS出場権にメリットはあるか?~ 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2015/07/19 10:30

現制度では低すぎるステージ優勝の価値。~CS出場権にメリットはあるか?~<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

 11年ぶりの2ステージ制で「ファースト」の覇者となったのが浦和レッズ。17戦不敗での栄冠は見事だった。

 ではステージ優勝の価値って?

 2004年までの2ステージ制と比べると「低い」はず。というのもステージ優勝チームが年間王者の座を懸けてチャンピオンシップ(CS)を争った前回とは異なり、今回の制度では5チームによるCSの出場権を得たに過ぎないからだ。

 従来ならリーグ中盤戦に差しかかるところに今回は「ヤマ場」が来て、メディアの注目も集まった。Jリーグは真新しい優勝トロフィーを用意し、村井満チェアマンも駆けつけて盛り上げている。

 賞金は5000万円。盛り上がらないよりは盛り上がったほうがいいに決まっている。リーグとしてはわざわざ折り返し地点でクライマックスをつくり、人気回復の起爆剤としたいのだから。

 だがちょっと待ってほしい。

 プライオリティーが高いのはあくまで「年間勝点」だ。その1位こそが賞金8000万円を手にしてシード権を得られるわけで、2、3位も出場できる。他チームもステージ優勝を逃がしたところで落胆する必要はない。プライオリティーは年間勝点にあるのに、ステージ優勝を盛り上げること自体、少々無理がある。

ステージ覇者に対するプライオリティーが低いのでは?

 2ステージ制反対の声は多く、筆者もその一人。ただ、2ステージ制は人気回復の基盤を確立するまでの「暫定期間」と捉えている。Jリーグは反対派を納得させるためにプライオリティーを“曖昧”にさせてしまった感がある。「ファースト」を眺めてみて思ったのは、途中に盛り上がりをつくる以上、プライオリティーはやはりステージ覇者のほうにあるべきではないか、ということ。

 例えばだが、現制度をマイナーチェンジさせる形で両ステージ制覇の“覇者組”と年間勝点上位2チームの“勝点組”が参加するCSはどうか。覇者組のうち勝点上位のほうと年間勝点組の下位が戦う(もう1カードはその逆)方式。覇者組のホームで一発勝負(引き分けは覇者の勝ち)にして、決勝をホーム&アウェーにすれば少なくともステージ覇者のプライオリティーが担保される。

 早くもセカンドステージが11日に開幕。盛り上がっていいかどうか分からない現制度がこのままでいいとは思えない。

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