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春のサプライズと波乱の展開。
~タイガース、ロイヤルズの躍進~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2015/04/18 10:30

春のサプライズと波乱の展開。~タイガース、ロイヤルズの躍進~<Number Web> photograph by AFLO

ホームランを放ったJ・D・マルティネス(左)を祝福するミゲル・カブレラ。マルティネスは既に本塁打を4本打ち、カブレラの打率は4割を大きく超えている(4月16日時点)。

 やっぱりね、というのが反射的に浮かんだ感想だ。負け惜しみとか後出しジャンケンといわれても仕方ないが、いままでの経験上、こういう事態にはしばしば遭遇する。

 開幕前に下馬評の高かったチームがいきなり蹴つまずき、あまり期待されていなかったチームがロケット・スタートを切るケースだ。アメリカよりひと足先に開幕した日本でも、今季はこのパターンが顕著だ。セ・リーグの広島カープ、パ・リーグのオリックス・バファローズ。前評判の高かった2チームが、開幕から3週間近く経っても、依然最下位に低迷している。

 開幕後1週間の大リーグでも、事態はこれに近い。4月14日現在の順位表をチェックしてみよう。

 ナショナルズ、インディアンス、マーリンズ。ポストシーズン進出を期待された3チームが、2勝6敗、2勝5敗、2勝6敗と苦しんでいる。マーリンズなどは、主軸のジャンカルロ・スタントンが大不振にあえぐだけでなく、開幕投手ヘンダーソン・アルバレスをはじめ、ドン・ケリー、ジェフ・マシスなど3人が故障者リストに入ってしまった。エースのホゼ・フェルナンデスが戦列復帰するまでは、苦戦がつづくだろう。

タイガースは開幕3連戦の合計で22-1の圧勝。

 一方、快進撃を見せているのは、ロイヤルズ、タイガース、ブレーヴス、ロッキーズの4球団だ。7勝0敗、7勝1敗、6勝2敗、6勝2敗。チーム再建中のブレーヴスとロッキーズに関してはどうしてもフロックの感を拭えないが(対戦相手もこれからきびしくなる)、ア・リーグ中地区の両雄はかなり高レベルの戦いを見せている。

 なかでも驚かされたのは、開幕3連戦でツインズに3タテを食わせたタイガースの戦いぶりだった。なにしろ、3戦合計のスコアが22-1(4-0、11-0、7-1)。弱体ツインズが相手とはいえ、1試合平均7点の差をつけての3連勝だから圧勝というほかない。球史を振り返っても、そうそう見当たらないケースだ。

【次ページ】 打線は強力だが、投手陣が持ちこたえられるか?

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