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マンUよりも実は失点が多いマンC。
大黒柱コンパニへの依存と葛藤。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byTomoki Momozono

posted2015/02/07 10:50

マンUよりも実は失点が多いマンC。大黒柱コンパニへの依存と葛藤。<Number Web> photograph by Tomoki Momozono

2011-12シーズンにはマンチェスター・シティの44シーズンぶりの優勝に大きく貢献したバンサン・コンパニ。世界最高のCBの一角と言われる実力を取り戻すことができるか。

次なる大一番は、CLのバルサ戦。

 今回の復帰初戦となったアーセナル戦では、自身のドリブル失敗がPKを奪われる敵のカウンターを招いた。翌週のミドルズブラ戦でも、自ら持って上がろうとしたコンパニのプレーがピンチを招きかけた。自陣内からの中央突破を含む攻撃面もコンパニの持ち味ではあるのだが、本来のキレと試合勘が戻るまでは「安全第一」を優先して無難なオプションを選択しても悪くはない。戦線復帰から間もないコンパニに求められるのは、特攻精神ではなく、急がば回れの精神だ。

 慌てることなく、それでいて出来る限り早急に本調子を取り戻す。この難題をチームリーダーが克服できれば、マンCは国内外でタイトル獲得を目指す後半戦でペースを上げることができるだろう。

 次なる大一番は、バルセロナをホームに迎えるCL決勝トーナメント1回戦第1レグ。幸い、その前の対戦カードはハル、ストーク、ニューカッスルが相手で、マンCにとってそこまで難しい試合ではない。復帰1カ月後のコンパニが本来の姿に戻っていることを祈る。

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バンサン・コンパニ
マンチェスター・シティ
マヌエル・ペジェグリーニ

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