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“文系野球の聖地”の書店が選ぶ
2014年「野球本」アワード、1位は!?

posted2015/01/14 10:40

 
“文系野球の聖地”の書店が選ぶ2014年「野球本」アワード、1位は!?<Number Web> photograph by Hidenobu Murase

ファン垂涎の「野球本」が積み重なるOBCTDCの棚。店内の一角には巨人軍選手のポスターやつば九郎のサインなども飾られている。

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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Hidenobu Murase

 新年あけましておめでとうございます。

 年の始まりは東京・後楽園。“競馬・プロレス・プロ野球”と男の三大娯楽が一堂に会するこの地で、約50年にわたり愛され続けた山下書店東京ドーム店。今から3年前の1月に同店が閉店した記事を書かせていただいたが、その跡地には志を受け継ぎ自ら“文系野球の聖地”という旗印を高々と掲げた「オークスブックセンター東京ドームシティ店」(以下OBCTDC)がオープンしていたことは野球ファンにとっては今更のお話。

 プロ野球だけでなくアメフトや格闘技、アーティストやアイドルのコンサートが行なわれる同地ゆえ、店頭ディスプレイが試合カードやイベントごとに毎日変わるというこの本屋。山下書店時代から引き続き最も豊富に野球本が揃い、そして『進撃の巨人』より、『新日と巨人』が出てしまう、我が国で最も野球本とプロレス本が売れる本屋であることは間違いない。

 20年前ぐらいは競馬本もかなり売れていたが、今では数字も人気もかなり落ちたらしく黄色いビルの上にあった場外馬券場はオケラごと「TeNQ」とかいう宇宙空間に吸い込まれたようだ。多分。

副店長の岡野さんは、山下書店の元店長!?

 というわけで、今年最初の野次馬は昨年発売された野球本で何が一番売れたのか。この特殊本屋における独自のベスト10をお届けする。

 お相手はこちら。OBCTDC副店長の岡野淳一さん……って3年前の山下書店閉店の記事に登場してもらった元店長の岡野さんじゃないですか。

「ええ。この店の仕入れはあまりにも特殊すぎるのでそのまま引き抜かれまして、今もここで同じことをやらせてもらっています。店は変わりましたけど、やっていることは山下書店時代と何も変わっちゃいません(笑)」

 それでは、早速ベスト10に参りましょう。

【次ページ】 「メジャーものは売れないんですけど、これは」

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