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8試合で7ゴール、1トップが天職か。
「シンジ」を岡崎慎司の代名詞に。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2013/12/27 10:30

8試合で7ゴール、1トップが天職か。「シンジ」を岡崎慎司の代名詞に。<Number Web> photograph by AFLO

岡崎はハンブルガー戦で2ゴールを決め、これはシーズン3度目の1試合複数得点。欧州でプレーする日本人としては初の記録だ。『ビルト』紙はこの活躍ぶりを「オカザキの獲得は掘り出しものだった!」と報じた。

 信じれば道は開けるということだろうか。

 2011年夏、シュツットガルトでの最初のシーズンを終えた岡崎慎司が、長友佑都と日本のバラエティ番組に出演した際、ドイツ人から「シンジ・カガワ?」と聞かれた際に、「ノー、ノー、シンジ・オカザキ」と返すのが当たり前となっていると答えて、笑いを誘っていた。当時ドルトムントでプレーしていた香川真司の知名度はドイツでは圧倒的だった。

 あれからおよそ2年半がたった――。

 昨シーズンはシュツットガルトでのリーグ戦でわずかに1ゴールしか決めていなかった岡崎が、爆発している。

 2013-'14シーズン前半戦の最後の試合となった第17節のハンブルガーSV戦でも、1トップとして先発フル出場を果たすと、後半ロスタイムの決勝ゴールを含めて2ゴール、1アシスト。3得点すべてに絡む活躍を見せて、3-2での勝利の立役者となった。

「シンジの見せるクオリティの高さに我々はいつも、驚かされてきたんだ! 彼がフィットした今、どうして我々が彼の獲得を望んだのかは簡単にわかるはずさ」

 そう語ったのはトゥヘル監督だ。

1トップで起用されて以降、8試合で7ゴール。

 トゥヘルは、前半戦の17試合で勝ち点23を獲得することをチームの目標にしていた。この試合で勝ち点3を得たことで勝ち点は24となり、目標を達成。岡崎の決勝ゴールが決まった際にトゥヘルがベンチを飛び出し、ピッチに入ってまで喜びをあらわにしたのは、そんな理由もあった。

 シーズンの折り返し地点での岡崎の成績は16試合出場、8ゴールだ。今シーズン序盤は左MFとしてプレーした岡崎がゴールを量産するようになったのは、1トップのFWとしてスタメンで起用されるようになってからだ。第10節のブラウンシュバイク戦からの数字は驚異的なものとなっている。

 なんと、8試合で7ゴール決めているのだ。

【次ページ】 最近の試合で目立つ、岡崎の「オフサイド」。

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