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米ツアー本格参戦、
松山英樹の大いなる野望。
~世界で通用するゴルファーに~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

PROFILE

photograph byKYODO

posted2013/09/22 08:00

フジサンケイクラシックで今季3勝目をあげ、史上最短で賞金1億5000万円を突破した。

フジサンケイクラシックで今季3勝目をあげ、史上最短で賞金1億5000万円を突破した。

 アメリカのPGAツアーは今年から、大幅なスケジュール変更があった。

 2013年シーズンは1月4日から8月18日までの36試合で終了し、その後フェデックスカッププレーオフの4試合を8月下旬から9月下旬にかけて開催。

 9月中に来季のシード権獲得選手を決めて、2014年シーズンは10月から開幕するという仕組みになったのだ。

 松山英樹は、早々とその権利を獲得し、2014年シーズン開幕戦から米ツアーに出場する。

 それは、日本ツアーの佳境となる10月の大会にはほとんど出場しないということも意味する。彼の主戦場は米ツアーなのだ。

 今年の春にプロ転向した松山は目覚ましい活躍を見せた。

 日本ツアーに9試合出場し、優勝が3回。ミズノオープンの予選落ちを除き、残りの試合はすべてベスト10入りという安定感だ。

 しかも、4大メジャーでも全米オープンが10位タイ、全英オープンが6位タイ、全米プロが19位タイと、世界の舞台で戦えることを証明した。

 さらにはメジャー以外の米ツアーにも4試合出場してまずまずの成績をおさめ、世界ランキングで28位につけている(9月8日現在)。

数多のスポンサーよりも試合に集中しやすい環境を。

 これまでプロ転向して、すぐに世界へ羽ばたき、翌シーズンのPGAへのシード権や4大メジャーに出場できる世界ランキングを確保するほどの成績をおさめた日本人選手はいない。

 それは、松山が日本国内にとどまらず、最初から世界へという意欲を持っていたからに他ならない。

 現に10月からはじまる'14年シーズンは、一気に米ツアーに乗り込んで戦う道を迷わず選んでいる。

 いま、松山には数十社にもおよぶスポンサー契約の話があるという噂も聞く。だが、松山にとっては、契約額やタレント的な扱いという表層的なものよりは、“選手”として試合に集中しやすいような環境を手にしたいところだろう。

 事実、松山自身もお金にはいたって無頓着だという。そんな朴訥さを持ちながら、いっぽうで世界への野望はとてつもなく大きいというギャップが、彼の魅力である。

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