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ジーター復帰も再び離脱。
ヤンキースが抱える“不安”。
~主力に故障者続出、進む高齢化~ 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byYukihito Taguchi

posted2013/07/28 08:00

ジーター復帰も再び離脱。ヤンキースが抱える“不安”。~主力に故障者続出、進む高齢化~<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

再び戦列を離脱することになったジーターは、「できるだけ早く復帰したい」と再起を誓った。

 ヤンキースの主将、デレク・ジーターが7月11日、今季初めてピンストライプのユニホームでプレーした。1番イチローに続き「2番・指名打者」でスタメン出場。4打数1安打1打点で勝利の一翼を担い、改めてその存在感の大きさを示した。昨季のリーグ優勝決定シリーズで左足首を骨折して以来、約9カ月ぶりの実戦復帰に、地元ニューヨークのファンも沸いた。ところが、第3打席の二塁ゴロで走った際、右太ももを痛め、第4打席後に途中交代。大事には至らなかったものの、オールスター後までは試合出場を見合わせることになった。

 今回の再離脱がショックだったのは、何もファンだけではない。ヤンキース首脳陣がジーターの今後の動向に慎重な姿勢を見せたのも、これ以上故障が重なった場合、チームの戦いだけでなく、ジーターの選手生命すら左右しかねないからだ。自身は「ここに戻るために必死にやってきた。早くチームに戻って勝利のために手助けしたい」とコメントしたが、実戦復帰目前だった春季キャンプ中にも痛みが出て、後に別の箇所の骨折が判明。リハビリの経過と復帰プランの問題点を疑問視する声も挙がっていた。

度重なる「再発」はメディカル部門の責任とは考えづらく……。

 実際、今季は多数の故障者に泣かされてきただけでなく、ここまで度重なる「再発」にも悩まされてきた。復帰直後に死球を受けたグランダーソンは不可避だったとしても、今季絶望となったテシェーラ、長期化しているユーキリスはいずれも、一度完治したと判断されて復帰した結果、症状を悪化させて再びグラウンドを離れることになった。

 確かに、長い間、メディカル部門を預かってきた医師団とスタッフが、定められたメニューに従ってリハビリを行なってきたこともあり、その過程に問題があったとは一般的には考えにくい。見逃せないのは39歳のジーターをはじめ、選手が高齢化していることだ。若い選手とは回復期間も違えば、復帰後の体の反応に差異があっても不思議ではない。

 主力不在の日々が続いても、ジラルディ監督は「我々は日に日に上昇していくだろう」と前向きな姿勢を崩していない。だが、この地区はコマ不足のまま、勝ち抜けるレベルでもない。主力に故障者を抱え、高齢化が進むヤンキースが、いよいよ正念場の後半戦を迎える。

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