「サッカーにはもっといろんな楽しみ方があっていい」

　現在、ロック総統は平日は事務職で働きながら、週末にゴール裏に現れるだけでなく、日々ブログを更新したり、月に1度Ustreamの番組（ http://tokyo-issue.jp/ ）に出演するなどの活動を続けている。

　自分が抱いた疑問を、日本サッカーのサポーターたちに投げかけるためだ。

「昔のJリーグって、下手なプレーを笑い飛ばすような雰囲気があったと思うんですよ。でも、規模が大きくなるにつれて、それがなくなってしまったような気がするんです。その理由は、みんなが勝利至上主義になったからじゃないかと僕は考えてます。サッカーって、試合の勝ち負け以外にもたくさん家に持って帰れるものがあるじゃないですか。強要するわけじゃないですが、もっといろんな楽しみ方があっていいと思うんです」

　ロック総統のまわりには、6部に相当する東京1部リーグのクラブを応援する人など、コアなサポーターたちが集まり、異色のコミュニティーを形成している。

　地面から涌き上がるようなこの熱気は、いつかきっと、その上に位置するJリーグに大きな影響を与えるような気がしてならない。