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作家・江上剛 「ライバルでありおしゃべり相手である仲間と走るのが楽しい」
 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2012/11/01 06:00

作家・江上剛 「ライバルでありおしゃべり相手である仲間と走るのが楽しい」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama
元・日本振興銀行取締役兼社長で、現在はビジネス書、小説を執筆する
作家の江上剛氏。以前は典型的なメタボ体型だったが、
ランニングを始めたことによって、別人のような肉体を手に入れていた!

10月4日(木)発売の雑誌Number Do『秋のランニング特集 忙しい人ほどよく走る!~あの人はいつどうやって走っているのか?~』より、
特別公開です!

 企業小説家が最近、近所の奥さま方とランニングに勤しんでいる。取材の待ち合わせに指定されたのは、夜も明けきらぬ早朝4時50分。5分前に着くと、江上剛はすでに自宅前で待っていた。待ちきれないというように足踏みをしながら。そして挨拶もそこそこに、仲間の元へと走り出していった。

一緒に走る奥さま達との井戸端会議みたいな話が、楽しくてねえ。

 自覚はなかったけど、生活のリズムを変えたいって思ってたんじゃないのかな。2年前に近所のバーベキューの集まりでランニングサークルに誘われて、酔っぱらった勢いで「分かりました、やりましょう」って言っちゃったんだよ。近所の奥さまと井戸端会議みたいにぺちゃくちゃ話しながら走るんだけど、聞いてておかしくてね。旦那と喧嘩した話とか、子育ての悩みを、また陽気に話すんだよ。そうやってワイワイ走るのが楽しくてねえ。

 走りはじめてすぐに、ちょうど(代表執行役社長を務めていた)日本振興銀行の事件があって。一番しんどいときだったけど、そのときもチームの練習だけは行ってました。仲間の話を聞いてるとね、人の持つ苦しさの分量なんて大して変わらないんじゃないか、って思えたんですよ。悩みや苦しみを明るく話す姿を見ていて、みんな同じなんだなって。

朝走る1時間が、一日の生活のアクセルみたいになっている。

江上剛 Go Egami 1954年1月7日生まれ。『非情銀行』でデビュー。著書に『55歳からのフルマラソン』(新潮新書)。

◆走る距離と頻度は?

10~20km/週7回

◆始めたきっかけ

生活のリズムを変えたくて。

◆ベストタイム

03:46:20(フル)

 チームの練習は週3回、リーダーの自宅前に朝5時集合。リーダーと僕だけ、ってときもあるし、今日は15人ほど集まりましたね。月曜は井の頭公園往復10km、水曜は善福寺川周辺の10km、土曜は神田川沿いの15kmコースを走ります。

 サラリーマンしながら、朝執筆してたせいもあって、昔から朝の3時には起きてたんです。コーヒー飲んで、原稿書き始めて、前は8時くらいに朝ご飯食べて、また書いてみたいな生活だったんですよね。今は起きて2時間くらい原稿を書いて、1時間くらい走って、朝食をとって、それからまた執筆に入る。前はダラダラ仕事してたところもあったけど、今は走ることがいいリズムになってる。朝走る1時間が一日の生活のアクセルみたいになっていて、最近は毎日走ってます。

【次ページ】 初マラソンで失神状態……それでも翌日には練習に。

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