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亜大と早大が優勝候補の筆頭か。
大学選手権の注目選手を一挙紹介!! 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2012/06/12 06:01

亜大と早大が優勝候補の筆頭か。大学選手権の注目選手を一挙紹介!!<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

亜大・東浜は今春の東都大学リーグで5勝1敗4完封、防御率0.92の成績を挙げ、最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインの3冠に輝いた。大学選手権では早大・吉永との決勝での投げ合いを熱望している。

 6月12日からスタートする大学選手権は例年のように東京六大学リーグ代表校と東都大学リーグ代表校が優勝候補に挙げられている。データから見てこの予想は妥当なのだろうか。過去10年の東京六大学vs.東都の戦いぶりを振り返ると、決勝戦での直接対決が2回あり、東都が2勝0敗と勝ち越している。

◇'02年 亜大 2-1 早大
◇'11年 東洋大 3-1 慶大

 過去10年の優勝回数に注目すると、東都5回('02年亜大、'05年青学大、'08、'10、'11年東洋大)、六大学2回('07年早大、'09年法大)と東都が優位で、決勝進出回数は東都8回、六大学4回、首都大学リーグ(東海大)3回と続き、やはり東都が圧倒している。

 第1回大会から昨年までの、早大と亜大の成績も見てみよう。

 早大は12回出場して優勝3回(直近は'07年)、決勝進出4回で、決勝進出率は.333。亜大は9回出場して優勝4回(直近は'02年)、決勝進出7回で、決勝進出率は.777。直接対決は'02年の1回だけで、前出の通り亜大が2対1で早大を下している。データ的には、どこから見ても亜大の優位は揺るぎそうもない。

ストレートが速くなくても完封できる、亜大・東浜巨の凄み。

 亜大は'11年秋、'12年春と2季連続リーグ優勝を飾り、'07年以降の「勝てない亜細亜」の不評を払しょくした。その原動力になったのがエース東浜巨(4年)の右腕。今季は7試合に登板して5勝1敗、防御率0.92とスキがなく、日大1回戦、中大1、3回戦、東洋大1回戦では完封勝利を挙げ、自身が持つ通算完封記録を21に伸ばした。

 完封した4月18日の日大1回戦、5月9日の東洋大1回戦を見ているが、ストレートの最速は日大戦が144キロ、東洋大戦が143キロと速くない。代名詞のようになっている奪三振も'11年秋までの奪取率7.95にくらべて、今季は5.80(59回投げ38三振)と、1試合約2個減っている。それでも勝っているところに東浜の凄さがある。

 昨年秋のリーグ戦後に取材したとき、私は東浜と次のようなやりとりをした。

 抜粋して紹介しよう。

【次ページ】 「東浜君の場合は最初からエースだから……」

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