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コービーが大絶賛する、
好調サンダーの若きPG。
~R・ウェストブルックの反骨心~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2012/04/10 06:00

UCLAから2008年にドラフト全体4位で入団。高い身体能力で得点を重ねる攻撃型のPGだ。

UCLAから2008年にドラフト全体4位で入団。高い身体能力で得点を重ねる攻撃型のPGだ。

 コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)は、その選手に自分と同じ匂いを感じると言う。

「彼のプレーは好きだ。僕がシャック(元チームメイトのシャキール・オニール)とプレーしていたときに持っていて、今でも持ち続けているようなモノが彼にはある」

 ブライアントがそう絶賛するのは、オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックだ。NBAに入って4シーズン目で、すでに2回オールスターに出場し、昨季はリーグのオール・セカンドチームにも選ばれた急成長中のポイントガードである。

 負けず嫌いでアグレッシブなプレースタイル、時に闘争心むき出しで相手に向かっていく姿は、確かに若いときのブライアントを彷彿とさせるものがある。チームのエースはリーグのMVP候補のケビン・デュラントなのだが、自分が二番手だという意識がない“生意気”なところも、オニールがレイカーズにいた頃のブライアントそっくりだ。そのことで周りからよく批判されるのも同じだ。

 そんな自分の過去を投影してか、ブライアントはオクラホマシティの記者たちに、こうアドバイスする。

「彼のことは放っておいてやれよ。彼がチームにいることは、君たちにとって本当に好運なことなのだから」

周りから否定されるほど燃えるウェストブルック。

 現在、ウェスタン・カンファレンス2位で、ノースウェスト・ディビジョンを制したサンダーは、優勝候補にあげられる一方で、まだ若く経験が不足しているから無理だと否定もされる。感情の起伏が激しいウェストブルックでは、チームを優勝に導くことはできないとまで言う人もいる。

 もっとも、ブライアントが批判に動じなかったのと同じように、ウェストブルックも周りから否定されるほど燃えるタイプだ。遅咲きで、周りから評価されない時期が長かっただけに、常に周囲の否定を跳ね返そうと努力し、成長してきた。

 そんな彼のモットーは“ホワイ・ノット(なぜだめなんだ?)”。

「それが僕の考え方であり、生き方だ。すべてのことに『ホワイ・ノット』と言ってきた」とウェストブルック。

「子供の頃からずっと周りの言うことは気にせず、他の人がやっていないとき毎日練習して、自分を証明してきたんだ」

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