荒川祐輔メジャー挑戦記BACK NUMBER

球場で見る、マイナーリーグ 

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荒川祐輔

荒川祐輔Yusuke Arakawa

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photograph byYusuke Arakawa

posted2005/09/26 00:00

球場で見る、マイナーリーグ<Number Web> photograph by Yusuke Arakawa

 今回は、マイナーリーグの球場についてお伝えしたいと思います

 アメリカで野球を始めて今年で3年目、今までショートシーズンA、ハイA、AAと経験してきて、いろいろな球場でプレーしてきました。ここで、ちょっと変わった球場、とても素晴らしい球場、そしてそれらの球場がある場所、などの話をしたいと思います。

 まず、基本的にはレベルが上がるにつれて球場も良くなるというのがマイナーリーグの現状です。立地条件や球場、球場内のロッカールームなど、すべてがそうです。ルーキーやAボール(Aクラスをまとめてこう呼ぶことがあります)の球場でも素晴らしい球場はあるのですが、非常に稀です。もちろんいずれにしても、メジャーの選手が使っている球場のすばらしさとは比べ物にならないですけどね。

 球場がある場所は、下のレベルに行けば行くほど閑散としたところになります。例えば、高速道路の横にポツンとあったり、ちょっと雰囲気が危ないな、と思うところに建っていたりすることもあります。

 一方で、AA、AAAぐらいになると、ダウンタウンの近くや街中にドーンと球場が建っていることもしばしばです。そして、ホテルの近くには試合が終わってから選手たちが食事を摂れるようなレストランがあったりします。AAのレベルに限ってみると、レストランは球場の近くにあったりなかったりですが、近くになくても、レストランを見つけるのはわりと簡単です。ルーキーやAボールの場合、近くにレストランがあることは少ないので、食事はファーストフードなどになってしまいます。

 僕がプレーしているテキサスリーグ(AA)の中でベストの球場は、テキサス州のフリスコというところにある球場です。まだできて新しいし、デザインも、まるで球場ではないかのようで、とても綺麗です。また、ここには選手が宿泊するホテルがバックスクリーンの裏にあり、歩いて球場に行くことができます。近くにショッピングモールもあるので、選手達の食事の場所にもなり、時間潰しに最適です。

 最後に、ちょっと変わった球場をご紹介したいと思います。去年プレーしたハイAレベルのリーグの球場で、ベンチからバッターボックスまでがとても遠い球場がありました。普通、ベンチからバッターボックスまでの距離は、15mぐらいなのですが、そこの球場は倍ほどもあり、選手の中には三振して歩いてベンチまで帰るのが辛い、と言っている選手もいたほどです(笑)。

 その逆に、今年のリーグの試合ではベンチからバッターボックスまでの距離が4mぐらいと極端に近すぎる球場もあって、ファールボールが飛んできそうで危険でした。またこの球場のマウンドは傾斜がなく、投手の僕にとっては最悪な球場でしたね。

 僕の本拠地の球場は今年で建造100年目なのですが、芝も綺麗で、いい球場だと思いますよ。

 最近出来た新しい球場などでは、外野にプールが設置されていたり建物が近代的だったりと、とても野球場とは思えないようなところもあります。さすがアメリカの球場は日本と違うなと感心させられてしまいますが、僕の今のホーム球場のように歴史がある球場も、またマイナーリーグという感じで味があってとても良いものです。

 全体的に日本と比べても、アメリカの球場は趣向が凝らされているので、プレーしていてとても気持ちのいい球場が多いですね。日本にも是非、アメリカにあるような球場をたくさん造ってもらいたいものです。

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