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CL決勝T1回戦はマンUが先勝。
陽気なミランの“若さ”が出た。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byUniphoto Press

posted2010/02/19 10:30

CL決勝T1回戦はマンUが先勝。陽気なミランの“若さ”が出た。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

ミランはホームで3失点の痛い敗北。8強に進むには次戦で最低でも2得点しなければならない

「オールド・トラフォードで、2対0で勝つ」

 その敵将が最も怖れていたのは、通算4度のCL優勝経験を持つベテランのセードルフだった。ベンチスタートだった彼が後半27分にベッカムに代わって途中出場すると、残り5分を切った時間帯に技ありのヒールショットを決めた。「あの2点目のおかげで、まだ(勝ち抜けの)希望はある」と、試合後のベッカムもコメントしたが、古巣のホームでの強さを誰よりも知るゆえに表情は渋い。

 完全試合の再現どころか、ホームで自滅に等しい負け方をしたミラン。レオナルドは気丈にも「まだ終わっていない。オールド・トラフォードで、2対0で勝つ」と強調した。「われわれは今、新しいミランを創り上げようとしている。(結果の前に)産みの苦しみを味わうのは当然」とも。

 このカードを天王山と言ったレオナルドが、今季ここまでのベストゲームに挙げるのは、CLグループリーグでのRマドリー戦だ。勝因を問われ、「テクニックも経験も戦術も、結局は根っこに根性と集中力があってこそ」と頬を紅潮させながら応えた。3月10日のオールド・トラフォードでは、今シーズンの真価が問われることになるだろう。

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