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2ケタに手が届く?アテネ金メダル予想。 

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藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

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posted2004/08/12 00:00

 日本はこれまで、夏季五輪で98個の金メダルを積み重ねてきた。大会別では'64年東京大会の16個が最高で、'72年ミュンヘンの13個、'68年メキシコの11個と続く。'88年のソウル以降は4、3、3、5個と尻すぼみだが、アテネ五輪ではもしかしたら2ケタに手が届くかもしれない。それほど今回の日本選手団はレベルが高い。

 まず金メダル確実なのは柔道100kg級の井上康生だ。心技体すべてにおいて死角は見当たらず、試合中のケガさえなければ順当に表彰台の真ん中に立つだろう。柔道は他にも3連覇を狙う60kg級の野村忠宏と100kg超級の鈴木桂治、女子48kg級の谷亮子、70kg級の上野雅恵、78kg級の阿武教子と優勝候補が目白押しで、最低でも4個は確保できそうだ。

 今回から正式種目に加わった女子レスリングも55kg級の吉田沙保里は確実、浜口京子と伊調千春、馨姉妹も金メダルに最も近いところにおり、2個は計算できる。

 注目の女子マラソンは今回もハイレベルの3人が揃った。しかし外国勢も強く、銀や銅ならともかく、金は難しいだろう。むしろ陸上では男子ハンマー投げの室伏広治の方が期待できる。水泳は男子平泳ぎの北島康介に注目が集まっているが、最近の他国選手の勢いを見ると確実とは言えない状況になってきているので、ここではあえて計算に入れない。

 体操は種目別が有望だ。昨年の世界選手権で優勝した鹿島丈博のあん馬と鉄棒は今でも世界のトップレベルにあり、米田功や冨田洋之も金を狙える。必ず誰かが日の丸を揚げてくれるだろう。

 そして忘れてならないのは、野球の長嶋ジャパン。プロの意地に懸けてもキューバを破って金メダルを持ち帰ってくれるはずだ。

 整理してみると、柔道4、レスリング2、陸上1、体操1、野球1で計9個となる。査定が甘過ぎると言われるかもしれないが、もしこの中の誰かが逃したとしても、水泳の北島やシンクロ、テニスの杉山愛、ソフトボールなど金メダルに近い種目はたくさんあり、顔ぶれは変わっても最終的に9〜10個はいけるはずだ。

 ちなみに、計算には入れないが、天候や風などの気象状況に恵まれればという条件付きで、ヨット470級の吉迫由香、佐竹美都子組をダークホースとして挙げておきたい。

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