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盟主・新日本プロレス、ドームでノア越えなるか。 

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門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byEssei Hara

posted2005/10/13 00:00

盟主・新日本プロレス、ドームでノア越えなるか。<Number Web> photograph by Essei Hara

 凋落のプロ野球・ジャイアンツに喩えられる業界の盟主・新日本プロレス。捲土重来を期した10・8東京ドームのゴングが間近に迫った。

 サイモン・ケリー猪木社長体制下の大会「闘魂創造」は今年3回目のドーム興行だ。中邑真輔vs.棚橋弘至のIWGP・U―30無差別級タイトル戦がメーンの1・4大会が4万6000人。天山広吉vs.小島聡(全日本)のIWGPヘビー級タイトル戦がメーンの5・14大会が3万5000人(いずれも主催者発表の観客動員数)。ドーム興行の目安である5万人割れという不振続きで首を斬られたのが前社長の草間政一氏だ。

 そんな新日本の社長解任劇などを忘れさせるほど鮮烈だったのが三沢・ノアの7・18ドーム大会。6万2000人超満員(主催者発表)というすばらしい数字を残した。蝶野、橋本、武藤の“闘魂3銃士”が台頭してきた'90年代の新日本マットを思わせる熱狂ぶりだったのだ。今回の大会は試合内容もさることながら、新興ノアの実績にどこまで迫るか、物見高いファンの興味は、観客動員数一点に絞られる。

 目玉カードは藤田和之vs.蝶野正洋vs.ブロック・レスナー(28)の3WAYマッチによる初のIWGPヘビー級タイトル戦だ。1・4ドーム大会でファンに挨拶している元WWE世界ヘビー級王者B・レスナーは、NFLのミネソタ・バイキングスから解雇され約2年ぶりの復帰戦となる。しかもレスナーはドームのワン・マッチだけでなく、新日本と長期契約を結んだと聞く。シリーズ参戦の可能性も出て来ただけにその初暴れに熱い視線が注がれる。

 サイモン猪木社長は“闘魂親父”の笠の下、新日本のグローバル化を説き、盛んに海外戦略をぶち上げる。これとて大同小異、草間社長の標榜したスローガンとさほど変わりない。いま、新日本に求められるのは、海外云々よりも国内マーケットの強化と現場責任者・蝶野の選手を束ねるリーダーシップだ。

 新しい試みとして11月3日、東京・後楽園ホールで初の一般公開入門テストを行うという。前座試合が充実しているだけに、若手には格好の刺激剤となる。筆者的には第2の中邑真輔、棚橋弘至の誕生を期待したいのだが……。

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