SCORE CARDBACK NUMBER

天皇杯・皇后杯に見る今シーズンの行方。 

text by

米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

PROFILE

posted2008/12/04 00:00

 11月、V・プレミアリーグが開幕した。16年ぶりに男女揃って出場を果たした北京五輪から約3カ月、国内のバレーボールシーズン到来である。

 五輪イヤーは秋に国際大会がないため、今季のリーグは来年4月の決勝まで5カ月以上続く長丁場。しかも女子は、現在の10チーム制から来季は8チーム制に移行する。ほとんどのチームが、外国人選手を補強して今季に臨んでおり、生き残りをかけた争いは熾烈を極めそうだ。

 そのリーグは12月にいったん中断され、12月20日~23日、「天皇杯・皇后杯全日本選手権大会ファイナルラウンド」(川崎市とどろきアリーナ)が開催される。Vリーグチームから、各地域の予選を勝ち抜いた学生やクラブチームまで、男女各16チームがトーナメントで争う。

 前回大会は、昨季リーグ期間中の今年1月に行われ、男子はJT、女子は東レが栄冠に輝いた。

 優勝した東レは、合流が遅れていた新外国人選手デラクルス(今季は韓国リーグに移籍)が天皇杯で初めて試合に出場。連戦の中でコンビをつめていき、チームが強化してきたブロックでワンタッチを取って拾い、デラクルスが決めるという得点パターンを確立していった。決勝では、前年度のリーグ、昨年4月の日韓トップマッチ、5月の黒鷲旗とタイトルを総なめにしていた女王・久光製薬に、大差をつけてストレート勝ち。勢いと自信を得た東レは、再開後のリーグで23 勝2敗と圧倒的な強さを発揮し、悲願の初優勝へと上りつめた。今回も、天皇杯の結果や戦い方がリーグの行方に大きく作用する可能性がある。

 今季は、リーグの再開が来年1月10日。3週間弱期間があくため、「リーグ再開までに調整する時間があるので、天皇杯には全力を注いで、タイトルを獲りたい」(男子・竹内実NEC監督)、「リーグのことはいったん置いて、本気で獲りにいきます」(男子・河野克巳サントリー監督)と各チームの意欲は前回以上のようだ。

 また、北京五輪に出場したサントリーの越川優や荻野正二など、怪我の影響でリーグに出遅れていた選手が、復帰、復調する場となるかもしれない。

 決勝までは4連戦。リーグで控えに回っている選手の出場チャンスが増えるため、ニューヒーローの誕生にも注目だ。

関連キーワード
デラクルス
東レ
Vリーグ

ページトップ