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最強オレンジ軍団が北京五輪にやってくる。 

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浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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posted2007/07/12 00:00

 アジアはいまだ最終予選前とあって、まだまだ先の話といった印象の北京五輪だが、他の地域に目を向ければ、すでに出場国が決まりだしている。先月は、ヨーロッパ予選を兼ねた、U―21ヨーロッパ選手権がオランダで開かれ、オランダ、セルビア、ベルギー、イタリアの4カ国が、出場権を手にした。

 なかでも、安定した強さを見せ、大会を制したのが、地元オランダだ。決勝戦は、断続的に激しい雨が降り続く、悪コンディション。スリッピーなピッチに手を焼いた選手たちは、思うようなプレーができなかったが、チャンスを確実に生かし、4対1でセルビアを下した。オランダは前回大会に続く2連覇で、若い世代の充実をうかがわせる結果となった。

 北京世代のオランダ、と聞けば、やはり思い出されるのは、2年前のワールドユース選手権(現・U―20ワールドカップ)である。一次リーグ初戦でオランダと対戦した日本は、立ち上がりから猛攻を受け、あっという間に2失点。その後は持ち直して、1点を返したが、まるで子ども扱いにされた試合序盤は、屈辱的な内容だった。

 2年前のメンバーのうち、今大会でもメンバー入りしていたのは、決勝戦でマン・オブ・ザ・マッチを受けたバベル、キャプテンを務めたマドゥーロなど、7人だけ。だが、ケガで外れていたエマヌエルソンなどは、前回大会の優勝メンバーでもあり、当然来年の本番には加わってくるはずで、日本選手にとっては、忘れることのできない顔が並ぶだろう。

 さらには、今大会で20歳のドレンテが大ブレイク。この左MFは、多彩なテクニックとスピードを生かし、オランダの攻撃に欠かすことのできない存在となっていた。プレーメイカーには、まだ18歳のアイサッティもおり、オランダは新たな若いタレントを加え、確実にチーム力を上げてきている。

 さて、アジアはというと、最終予選が8月22日に始まる。日本にとっては、ここからが本当の戦いである。サウジアラビア、カタール、ベトナムと揃うグループは、なかなかに厳しい。しかし、世界の強豪国と真剣勝負ができる貴重な機会を、絶対に逃すわけにはいかない。

 北京では、ヨーロッパ最強のオレンジ軍団が待っている。

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