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年末恒例、'09年シーズン
ベストアワード発表。
~今宮純によるF1総決算~ 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2009/12/16 06:00

年末恒例、'09年シーズンベストアワード発表。~今宮純によるF1総決算~<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

鈴鹿での走りは初めてだったのにもかかわらず、日本GPをポール・トゥ・ウィンで飾った天才セバスチャン・ベッテル

 ひと言で総括すれば、今シーズンは、本来このスポーツが持つエキサイティングな魅力に欠ける内容であった。コース外でひっきりなしにスキャンダルが騒がれ、FIAの“政権交代”にまで発展した。参戦自動車メーカーは一時、別シリーズ構想も検討するなど、ファンを置き去りにした混乱が続いた。これらとは異なる次元で、8年間にわたって多額の予算を注ぎ込みながら、とうとう1勝もできなかったトヨタが11月に撤退を決断し、内外で反響を呼んだ。

“最速王”は鈴鹿を制したあの男。小林可夢偉の健闘も光った。

 とまれ、恒例企画で締めくくろう。トップ10人はFIA選手権ランキングとかけ離れているが、年間を通じて与えられたマシンで渾身のドライビングを貫き、ミスを恐れず勇敢なレースを見せた者をセレクトした。

 ベストドライバートップ10
1S.ベッテル (2)
2L.ハミルトン (5)
3F.アロンソ (9)
4K.ライコネン (6)
5R.クビサ (14)
6N.ロズベルグ (7)
7J.バトン (1)
8M.ウェバー (4)
9A.スーティル (17)
10T.グロック (10)
※ ()内はFIAドライバーズ選手権ランキング

 見事に初鈴鹿を完全試合で制したS・ベッテルこそが'09年“最速王”に値すると思う。3人のチャンピオン経験者たちはいずれも不調なマシンに苦しんだものの、随所で光る攻防を披露した。同じくR・クビサもテクニシャンぶりをいかんなく発揮し、N・ロズベルグはプライベートチームで全得点を挙げる成長を示した。130戦目にして初勝利を挙げたM・ウェバーもレッドブルRB5のポテンシャルをうまく引き出した。

 シーズン途中で何人もの新人が採用されたが、テスト禁止ルールによるぶっつけ本番のレースでは誰もが結果を出せなかった。それだけに小林可夢偉の2戦目6位入賞は世界基準で絶賛された。来季のシートは12月2日時点で不明だが、「カムイ・コバヤシ」の評価は高く、数チームと交渉が行なわれている。

<次ページに続く>

► 【次ページ】 “チャンピオン”バトンを支えた噂の彼女の功績も評価したい。

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