SCORE CARDBACK NUMBER

いざ、2010年へ。各大陸の悲喜こもごも。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

PROFILE

posted2007/12/13 00:00

 会場に一番の笑いが起こったのは、イングランドの組にクロアチアが入ったときだった。11月25日、南アフリカのダーバンで行われた2010年W杯予選抽選会でのことだ。たった4日前にイングランドはクロアチアに敗れてユーロ2008への切符を逃していただけに、そのカードが再び実現したことに会場は沸いたのである。

 ただ、イングランドにとっては、それほど悪い組み合わせではない。今回の抽選でイングランドは第1シードに入れなかったため、イタリア、ドイツ、フランスといった一流国と同組になる可能性もあった。それがクロアチアだったのだから、因縁の相手とはいえまだましだろう。

 トルコやベルギーと同組になったスペインは、それほど難しいグループではないが、スペインサッカー協会のビジャール会長には一抹の不安がある。

 「ボスニア・ヘルツェゴビナやアルメニアといった国は、ピッチがかなり狭く、パスサッカーをやるのが難しい。自分たちのサッカーができず、足元をすくわれる可能性もある」

 欧州地区には移動の大変さはないが、こういうピッチ条件によるアウェーの洗礼が存在する。

 欧州で最も激戦区になったのは、ポルトガル、スウェーデン、デンマークが入った1組だ。フランス、ルーマニア、セルビアの7組も簡単ではない。

 3次予選の抽選が行われたアジア地区では、オーストラリア、中国、イラク、カタールという死の組が生まれた。この時点でオーストラリアはまだ監督が決まっておらず、エイジ紙のリンチ記者は「準備が遅れるのが不安。次のステージに進めるかは、誰が監督になるかで決まる」と心配していた。

 日本はバーレーン、オマーン、タイという比較的楽な組になった。日本サッカー協会の小倉純二副会長は「行き慣れた国ばかりなので準備しやすい」と安堵していた。日本の場合、欧州組をどうミックスさせるかが予選で最も難しい問題になる。気候差を考えると、アウェーのタイ戦では欧州組を呼ばないほうがいいだろうし、逆に中東での試合では欧州組を投入しやすい。最終予選の予行演習にするために、ただ勝つだけでなく、意図を持って3次予選に臨みたいところだ。

■関連コラム► W杯欧州戦線に異変?大国に今、欠けていること。 (05/09/29)
► ワールドカップ予選を勝ち抜くということ。 (05/03/18)

ページトップ