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WBCでの復活なるか。バーニー40歳の挑戦。 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

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photograph byYukihito Taguchi

posted2009/02/12 00:00

WBCでの復活なるか。バーニー40歳の挑戦。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

 WBCに参加する世界各国16チームの1次登録メンバーが発表された。今回は準決勝進出を目指すプエルトリコ代表に、懐かしい選手が名を連ねた。バーニー・ウィリアムズ、40歳。かつては背番号51を背負いイチローも憧れたという、言わずと知れた元ヤンキースのスーパースターだ。

 '06年のポストシーズン以降、公式戦から遠ざかっていたが、引退は表明していなかったバーニー。今オフ、母国のウィンターリーグで久々に実戦復帰し、WBCに向けて仕上げていく予定だった。ところが地元ファンを喜ばせたのも束の間、12月26日の試合中に太ももを負傷してしまう。華々しい復活は夢物語に終わりそうだ、と多数のメディアが報じていたが、一転して1次登録メンバーに入った。

「今は筋肉痛くらいにまで回復しているよ。(現役続行に向けた)次のステップとして、僕にとってWBCはとても重要な意味をもっている」と『ニューヨーク・デイリー・ニュース』紙の取材に対し、バーニーは慎重に言葉を選びつつも意欲を見せる。プエルトリコ代表のメレンデスGMも 「チャンスはあるよ。 (最終ロースター)28人を決める2月22日まで、彼の調子を首脳陣が見極めていくことになる」と代表入りの可能性を示唆した。

 実際に選ばれればWBCの見どころのひとつになるが、実現の見込みはどれくらいあるのだろうか。プエルトリコ最大紙『エル・ヌエボ・ディア』の記者で、ウィンターリーグ取材中のノエル・ピニェイロ・プラナス氏に尋ねてみた。「正直言って28人に残るのはかなり厳しいと思う。母国の偉大な英雄なのは間違いないが、選手選考となると話は別。WBCで優勝するために、温情なしのベストメンバーを本気で模索するだろう」とシビアな予測。「ただ実力で選ばれれば、彼のリーダーシップは絶大で精神的支柱になる」とも付け加えた。

 現実的な見地からすれば、本職の外野ではなく指名打者ならば出場の可能性はあるかもしれない。もともと音楽学校出身で、6年前にメジャーレーベルでCDを出しているバーニー。今年4月にリリースするセカンドアルバムのタイトルは『Moving Forward』だという。その名の通り、復活へ向けた一歩を踏み出せるだろうか。

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