SCORE CARDBACK NUMBER

ブレーブスで輝くオジサン選手の星。 

text by

出村義和

出村義和Yoshikazu Demura

PROFILE

photograph byYukihito Taguchi

posted2007/05/17 00:00

ブレーブスで輝くオジサン選手の星。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

 5月15日で40歳を迎えるブレーブスの大黒柱ジョン・スモルツが、ひと足早い超ビッグなバースデー・プレゼントを手にした。来年までの契約延長だ。年俸は1400万ドル。しかも、'08年、'09年に200イニングスを投げれば自動的に契約が更新され、2年間の合計が2500万ドルに達するオプション付きだ。

 「ひとつのフランチャイズでメジャーのキャリアを全うできるなんて……。これ以上望むべきものはない」と、スモルツは喜びを露にした。

 今年は、数多くのベテラン選手が契約満了を迎えるが、シーズン中に延長が決まるのはスモルツが初めて。あのマリアノ・リベラ(37)やカート・シリング(40)でさえもスプリングトレーニング開始直後に交渉が中断されてしまったほど、年齢のいった選手の現実は厳しい。

 「彼はフランチャイズにとって実に価値のある選手。マイナー選手として'87年にタイガースから移籍して以降、本当にチームのために尽くしてくれた。今後もやってくれるに違いない」と絶対の信頼を寄せるのはジョン・シャーホルツGMだ。

 これほど高い評価をされているのは、第一に、“'90年代の最強チーム”といわれた黄金期をともに支えた三本柱のグレッグ・マダックスとトム・グラビンがFAでチームを去っていく中で、その資格を得ても残留したこと。第二は、ヒジの手術がきっかけとなったとはいえ、チーム事情によるクローザーへの転向を受け入れたこと。しかも、3年間フル回転し、'02年には55セーブのナ・リーグ新記録を達成した。さらに、'05年からは先発に再転向して、今年も3勝1敗、防御率3.96(5月2日現在)とエースの名に恥じない働きをみせている。球団からみれば、まさに選手の鑑だ。

 また、忘れてはならないのは、リリーフ転向によって、マダックスがすでに到達し、グラビンもあと7勝までこぎつけた通算300勝という、投手にとっては夢の記録をあきらめていることだ。

 「ワールドシリーズにもう一度出場して、優勝の決まる試合のマウンドに立っていたいんだ」と、スモルツは語る。

 高齢化が進み、40歳以上の選手が25人を数えるメジャー。好条件の契約をものにしたスモルツは、オジサン選手たちの鑑でもあるのだ。

ページトップ