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【日本最南端の酒米で挑む】種子島の寿司職人が3年かけて醸した「理想の食中酒」 純米吟醸酒「わたる」全国800本限定で予約開始
posted2025/12/16 10:00
種子島の農家と蔵元の協力のもと誕生した、純米吟醸酒「わたる」をぜひお試しください

寿司職人として20年以上、「本当に寿司に合う日本酒」を追い求め続けてまいりました。 理想の一本が見つからず、「ないなら作るしかない」と一念発起し、酒蔵も酒米もない種子島でゼロから挑んだのが、この『わたる』です。
仲間や農家さん、蔵元の多大なる協力のもと、今年も自信を持ってお届けできる新酒が完成いたしました。 『わたる』という名には、種子島から全国へ、そして次世代へと想いが「わたる」ようにという願いを込めております。
ぜひ一度ご賞味いただき、「これが寿司に合う酒だ」と感じていただければ幸いです。 本年度は限定800本でのご案内となります。
「寿司の脇役」を追い求めた島の挑戦──日本酒不⽑の地から生まれた奇跡の一滴
⿅児島県種子島。ロケット発射場で知られるこの島で、ある寿司職人が「理想の日本酒」を求めて立ち上がった。島には酒蔵がない。酒米の栽培すら一般的ではなかった。それでも「本当に寿司に合う酒を作りたい」という想いが、238年続く長崎の⽼舗蔵元を動かし、日本最南端の酒米栽培という前例のない挑戦へと発展した。
本日11月13日、その挑戦の結晶である純米吟醸酒「わたる」が、全国わずか800本限定で予約販売を開始する。
販売サイト: https://sakagomeya-gin.stores.jp/

なぜ寿司職人が日本酒を作るのか──始まりは「完璧な脇役」への探求
種子島で20年以上、お寿司屋「八千代寿司」を営む八汐航さん(41)。毎日カウンター越しにお客様と向き合う中で、ある違和感を抱き続けていた。
「どんなに良い日本酒でも、寿司と合わせると『酒が主役』になってしまう。本当は⿂の繊細な味、シャリの温度、酢の加減──そのすべてを引き立てる『完璧な脇役』が欲しかったんです」
全国の日本酒を試し続けたが、理想には出会えなかった。ならば自分で作るしかない。そう決意したのが3年前だった。
日本酒不⽑の地・種子島から始まった「ないないづくし」の挑戦
課題1:島には酒蔵がない
種子島には酒蔵が存在しない。焼酎文化が根強い⿅児島で、日本酒は「よそ者」だった。八汐さんは長崎県佐世保市の梅ヶ枝酒造(創業238年)に協力を求めた。「最初は断られると思いました。でも、蔵元の方が『寿司職人が求める理想の酒、面⽩い』と
言ってくれた。それが転機でした」
課題2:酒米の栽培実績がほぼゼロ
さらに大きな問題があった。種子島では酒米の本格栽培が行われていなかったのだ。しかし八汐さんは、ある可能性に気づいた。「種子島は日本で一番早く新米が届く早期米コシヒカリの産地。温暖な気候と農家さんの技術がある。酒米だって作れるはずだ」農研機構が開発した酒造好適米「吟のさと」に着目。地元農家4人を説得し、栽培をスタートさせた。
課題3:「食中酒」という難しいバランス
蔵元との試行錯誤は2年に及んだ。華やかすぎても、⾟すぎても、⽢すぎてもダメ。寿司に寄り添う「脇役」のバランスは、想像以上に難しかった。
「熟した⻘リンゴのような香り、米の旨味、そしてキレのある⾟口。この3つが揃った時、『これだ』と確信しました」
日本最南端の酒米が生む、唯一無⼆の味わい
完成した「わたる」は、種子島産「吟のさと」を100%使用した純米吟醸酒。日本最南端で栽培された酒米を使った日本酒として、業界でも注目を集めている。
「吟のさと」は農研機構が九州での酒米栽培を目指して開発した品種で、2007年に品種登録された。温暖な気候でも栽培しやすく、華やかな香りとバランスの良い味わいが特徴だ。
種子島の温暖な気候と豊かな自然の恵み、そして農家の技術が生み出す「吟のさと」。それが長 崎の⽼舗蔵元の技術と出会い、寿司職人の理想を形にした。



地方創生×職人魂──広がる「酒米屋 吟」の挑戦
このプロジェクトは、八汐さんと仲間4人で結成した任意団体「酒米屋 吟(さかまいや ぎん)」が主導している。目的は2つ。
1. 種子島の米農家の新たな収入源を作る
2. 寿司職人が本当に求める食中酒を実現する
「酒米栽培が定着すれば、島の農家さんに新しい選択肢が生まれる。そして全国の寿司屋さんが『これだ』と思える日本酒が届けられる。一石⼆鳥なんです」
今回の販売は800本限定だが、反響次第では生産拡大も視野に入れている。種子島の新たな地場産業として、「日本最南端の酒米」ブランドが育つ可能性を秘めている。

商品情報

純米吟醸酒 わたる商品名: 純米吟醸酒 わたる
原材料名: 米(種子島産 吟のさと 100%)、米麹(種子島産 吟のさと 100%)
精米歩合: 60%
アルコール度数: 15度
容量・価格(税込):
720ml:1,815円 / 300ml:869円
味わい: 熟した⻘リンゴのような風味、米のふくよかな旨味、⾟口ですっきりとした後口
食中酒としての特長:
寿司、刺身、吸い物といった繊細な和食全般と相性抜群。料理の味を引き立てる「脇役」として、食卓に自然に溶け込む設計。
販売情報
【現在予約受付中】全国でわずか800本のみの限定販売
予約開始日: 2025年11月13日(水)配送開始日: 2026年2月16日(月)
販売数量: 全国限定800本(完売次第終了)
販売サイト: https://sakagomeya-gin.stores.jp/ (八千代商店)
※初回生産分800本のみの限定販売。反響次第で第2弾の生産を検討。
プロジェクト参画団体について

八千代商店種子島でお寿司屋「八千代寿司」を経営する八汐航と4人の仲間で結成。「繊細な和食、特に寿司の味を最大限に引き立てる脇役的な日本酒」というコンセプトのもと、本プロジェクトを立案・運営。種子島の米農家の地場産業活性化を目指す。

株式会社 梅ヶ枝酒造長崎県佐世保市城間町で創業238年の⽼舗蔵元。地場産業の発展と挑戦的な酒造りへの理念のもと本プロジェクトに参画。寿司職人が求める理想の食中酒という前例のない依頼に応え、2 年にわたる試行錯誤の末に完成させた。
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