プロ野球では支配下登録選手の上限が、一球団70人までと決められている。そこに入れない若手の有望選手を、育成という名目で球団が保有する制度が導入されたのは、'05年のことである。
当時の最低年俸は240万円。入団して3年以内に支配下選手として契約されない場合は、自動的に自由契約になる。この厳しい条件でもプロ野球を目指したい、と福岡ソフトバンクホークスに入団したのが小斉祐輔である。
かつては育成枠の3桁背番号であったが、今では「55」になり、年俸も700万円になっていた。
今年のキャンプ、そしてオープン戦を通じて一軍ですごしてきた小斉だが、開幕3日前に二軍行きを通告された。悔しそうに「結果を残して必ず一軍に呼ばれるようにする」と言っていたが、その言葉通りに小斉は、ウエスタン・リーグの首位打者を快走した。
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