#709

記事を
ブックマークする

テニスとともに生きた宮城黎子さんを悼む。

2009/03/08

 宮城黎子さんがガンのため、86歳で亡くなった。驚いた。2、3年前に倒れ、闘病生活を送っていらしたとはいえ、回復に向かっていたと聞いていた。それに、テニスに対するバイタリティを目のあたりにしていただけに、黎子さんと「死」がどうしても結びつかなかったのだ。1922年に田園調布にある田園テニスクラブ(以前、日本のテニスのメッカといわれた田園コロシアムがあった)そばで生まれ、そのクラブで腕を磨いた。全日本選手権でシングルス10度の優勝、ダブルス、混合も合わせると30回の優勝は、史上最多である。'63年のシングルス優勝は、実に41歳の時だ。弟の淳さんも、'55年全米のダブルスで日本男子として史上2度目の4大大会制覇を成し遂げたテニス一家だった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Hiromasa Mano

0

0

0

前記事