25歳という若さで2連覇を達成したF・アロンソ。この2年間に14勝。リタイアはたった3レースだけである。自分のドライビングミスは昨年カナダGPで一度きりだ。まさに“セーフティ・ファースト”が彼のレーススタイルなのだ。“あと1ポイント”、最終戦ブラジルGPでM・シューマッハーに勝たれても、8位以内でゴールすればいい。数字上では実に簡単な“V条件”だ。だから250戦目、最後のレースに臨むシューマッハーは「もうドライバーズタイトルは諦め、コンストラクターズのほうに賭けてみる」と腹をくくった発言をした。敗北宣言のようにも聞こえるが、これはいかにもシューマッハーらしい口撃。若いアロンソと彼のチームに対して最後のプレッシャーをかけようとしたのだ。
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photograph by Hiroshi Kaneko