レフトの松井秀喜、ライトのゲーリー・シェフィールドがともに手首のケガで長期戦線離脱したのを始め、今シーズンのヤンキースはまるで何かに祟られたかのように故障者が続出。スタメンの半数近くを控え選手で戦うということも珍しくない。当然、苦戦が続く。チームは満身創痍となっているはずだ。だが、それでも追撃態勢をみせるブルージェイズをかわしながら、天敵レッドソックスと激しい首位争いを演じている。
ヤンキースはこの数年、どこか緊張感に欠けていた。ところが今シーズンは'98年から3連覇したときのようなガッツを感じる。それを作り出しているのが、デレク・ジーター、バーニー・ウィリアムズ、ホーヘイ・ポサダ、そしてマリアノ・リベラの'96年からの黄金時代を築いてきた、生え抜きカルテットである。
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photograph by Yukihito Taguchi