「僕は出る試合は全部勝ちたい。勝つことを目指さないで、戦いに出る意味などないのだから──」
'96年、20歳でプロ転向してから、タイガー・ウッズはどんなインタビューにも決まってそう言い続けてきた。
そのウッズが米ツアー参戦210試合目(プロとしては196試合目)のビュイック・オープンで優勝、30歳で通算50勝を達成した。ほぼ4試合に1度は優勝という驚異的なペースで、これまで歴代最速だった帝王ジャック・ニクラスの33歳で50勝を約3歳も短縮したのである。
デビュー当初のウッズには、なんて鼻っ柱の強い若者だろう、という印象を抱いていた。ゲームへの闘争心や1打1打のショットの迫力には、見ているこちらが息切れしてしまいそうなくらいのエネルギーが漲っていた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています