前評判通り、いや、それ以上の強さだったと言うべきか。横浜のトリプル世界タイトル戦のトリ、WBAミニマム級戦で新井田豊を4回でストップに追い込み新チャンピオンとなった、ローマン・ゴンサレスである。
こう言っては身もふたもないが、新井田の一番の敗因はゴンサレスが強すぎたことに尽きる──そうとでも考えなければ、新井田が4年あまり温めた王座をなす術なく失った事実が納得できない。ゴンサレスの強打を浴び、鼓膜を破られ、右目が大きく腫れてのTKO。「ぶざまにやられた」と敗者は言ったが、新井田でなければダウンは免れなかったろう。
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