ケビン・コスナー主演の映画に『さよならゲーム』というマイナーリーグを描いた作品がある。キャリア12年目のベテラン捕手が主人公の映画だが、福岡ソフトバンクホークスの吉川元浩も似たようなタイプの選手である。
東京農大二高から近鉄バファローズに投手として入団したが、ヒジを壊して野手に転向。ウエスタン・リーグの本塁打王に輝き、これからというときに近鉄から巨人にトレードになった。イースタン・リーグでは打点王になりながら昨年は若手切り替えの球団方針により、出場回数が少ないまま解雇されてしまった。
近鉄の二軍監督だった石渡茂が、ソフトバンクの二軍監督になっていたという縁も手伝ってトライアウトを経て、ソフトバンクに入団を果たした。外国人の獲得に失敗したことが、吉川が育成選手から支配下選手になるきっかけとなったのだ。
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