女子国別対抗戦のフェド杯と男子国別対抗戦のデ杯で、戦前の劣勢の予想を覆し、日本代表が地元開催でともに勝利を手にした。フェド杯は、浅越しのぶ、杉山愛という上位2選手を欠きながら、元世界4位のマレーバ、今年の全仏ベスト8の15歳カラタンチェバを擁するブルガリアに4―1で快勝。世界グループ2部残留を決めた。デ杯は、ベストメンバー同士の戦いで、エースの鈴木貴男が奮闘し、元世界9位のスリチャパンが率いるタイを破った。日本はアジアオセアニアゾーン・グループ1部残留となった。
男女ともに日本が劣勢の予想を覆して勝った経験はほとんどない。フェド杯が有明コロシアム、デ杯がなみはやドームという地元開催だったこともあるが、勝利に貢献した選手やスタッフの努力を素直に評価したい。特に、単複3勝を挙げたフェド杯の森上亜希子、デ杯の鈴木は見事にエースの役割を果たした。また、フェド杯の植田実監督、デ杯の竹内映二監督は、ともに今季から就任し、嬉しい監督初勝利となった。
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photograph by Hiromasa Mano