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若手ドライバーが示す、アメリカ参戦の意義。武藤英紀

 予想外と言っては失礼だが、今年アメリカのインディ・プロシリーズに進出した武藤英紀が、開幕から大活躍を始めた。開幕戦から3位、2位、4位。ルーキーながらシリーズ3戦を終えた段階でランキング2位という快進撃である。

 と言っても何のことやらわからぬ方も少なくあるまい。現代日本のモータースポーツ界はどうしてもF1が開催されるヨーロッパを向いてしまい、アメリカのレースのことを忘れがちだ。

 ホンダの育成プログラムに所属し、F3、F・ニッポンと全日本選手権で経験を積んだ武藤も、ホンダから「今年はアメリカへ」という話を聞いたときには躊躇したという。若い選手たちの気持ちも、やはりヨーロッパを向いているのだ。

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