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成績以上の内容、青山博一の成長の証。

 WGP250ccクラスの青山博一が、前半戦の締めくくりとなる2連戦で素晴らしい走りを見せた。雨になったイギリスGPでは途中まで首位を独走、転倒リタイヤに終わったが、デビュー以来、初めてトップを快走して注目を集めた。そしてドイツGPでは、序盤にトップに立ち、中盤までレースを引っ張った。終盤はジリジリ後退したが、し烈な3位争いを制し今季2回目の表彰台に立った。

 「3位というリザルトには満足していないが、内容が良かった。これまでよりトップとの差が縮まった。だから、今日の3位は嬉しい」と、笑みを浮かべた。

 青山は、昨年、ホンダ・スカラシップでGPフル参戦を果たした。一昨年のスポット参戦した日本GP(鈴鹿)では、PPを獲得、決勝では2位になっている。しかし、フル参戦を開始してからは、思ったほどの成績を残していない。昨年は3位が2回、今年も中国GPで表彰台に立ったが、周囲の評価は決して高いものではなかった。その理由は、青山の言葉にもあるように、レースの内容にある。それまでは常に上位グループのリタイヤに助けられての表彰台で、トップとのタイム差も大きかった。しかし、今回の優勝争いと、イギリスGPの思い切りのいい走りは、大きな成長を感じさせた。

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