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若き才能に光を。大型企画がついに始動。

 昨年末にJRP(日本レースプロモーション)から発表された新フォーミュラ、FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)が、いよいよ本格的に動き出した。発表以来、なかなか具体的な内容が明らかにならずやきもきしたが、6月5日、今季のエントリーリストが発表され、全車による初練習走行会が鈴鹿サーキットで催されたのである。

 FCJは単なる新カテゴリーではない。国内モータースポーツの振興を目的として、トヨタ、ニッサン、ホンダの国内三大自動車メーカーが共同で支援を行うのだ。

 若い選手にとって高額の活動資金が必要なモータースポーツは、ややもすれば景気の動向に大きな影響を受けて活動が停滞し、選手の新陳代謝が止まって閉塞状況に陥る。三社はサーキットの上では互いに激しく争う競争相手である。目先の成果を優先しがちな自動車メーカーが、長期的な展望を持って若手育成のため協力体制をとったことは、国内レース史上に残る画期的事態である。

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photograph by Makoto Ogushi

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