「フェードル! フェードル!!」
耳をつんざくばかりのヒョードルの英語読みコールが超満員の観衆で膨れ上がったトーマス&マックセンターに響き渡った。10月21日(現地時間)、アメリカ・ネバダ州で行われたPRIDEラスベガス大会のメインイベント。現地の観客が一番声援を送ったのは意外にも同胞のマーク・コールマンではなく、初めてアメリカで試合をするロシア人のエメリヤーエンコ・ヒョードルだった。
もちろんコールマンにもそれなりの声援が飛んできたが、ヒョードルのまるでハンマーを打ち込むような軌道の豪快なフックがヒットするたびに、それ以上のどよめきをあげるしかなかった。「ボンッ!」という強烈な破壊音と同時にコールマンの足元がふらつくのだから無理もない。
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photograph by Susumu Nagao