「本当に決まってみるまではわからないよ」と、マット・モリスは言った。9月5日現在で、2位カブスになんと17・5ゲーム差をつけての大独走。地区優勝が目前だというのに、カージナルスのエースは慎重に言葉を選んだ。特打ちの野手たちがモリスのロッカーの傍を通ってフィールドに向かう。中軸のジム・エドモンズもその中のひとりだ。聞けば、地元での試合前は欠かさないという。この日も例外ではない。'04年のカージナルスとは、そんなチームなのだ。
「試合を複雑に考えないようにしている。ボールを低目に集める。ストライクを取る。マウンドに上がったら、頭の中はこの二つのことだけ」
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photograph by Yukihito Taguchi