#1153
巻頭特集

記事を
ブックマークする

深夜2時に選手村のバス停へ…盟友マディソン・チョックが語るミラノ五輪秘話と“りくりゅうの絆”「そこには花織もいて…」《前世界王者からの伝言》

アイスダンス、男女シングル、そしてペアの王者が一堂に会した'25年世界選手権エキシビションでの一幕。左から2人目がマディソン・チョック
五輪での金メダル。その栄冠を掴むため、重圧と対峙する日々。その過酷さと喜びを誰よりも理解し、共有していた仲間がいる。カップル競技の真髄を知るスター選手が2人への思いを語った。(原題:[前世界王者からのメッセージ]盟友が語る“りくりゅうの絆”)

 世界王者として五輪に挑む、重圧と自信の入り混じる緊張感――。それは、頂に近づいた者だけが知る極限の世界である。

 前年の世界選手権を制し、王者としてミラノ・コルティナ五輪に臨んだ“りくりゅう”の2人。その存在を、「極限の世界」を共有する盟友と感じていたのが、世界選手権アイスダンス3連覇(2023年~'25年)のマディソン・チョック(米国)だ。パートナーのエバン・ベイツとともに輝かしい実績を残してきたチョックが、カップル競技におけるチームの絆、そして“りくりゅう”との友情を語った。

「龍一との出会いは、ソチ五輪です。その時から彼は素晴らしいペア選手でした。さらに璃来と出会ってからは、お互いの最高の部分を引き出し合い、まさに化学反応を起こしているのが分かりました。2人が結成からわずか4年で世界王者になったのは、驚くべきこと。それは2人がスケートを愛し、夢を分かち合っている証です。2人が一緒に滑っているときの心からの笑顔には、その喜びが現れていますよね」

 カップル競技における「相性」について、チョックはこんな風に説明する。

「私の考えでは、技術面よりも、性格的な相性の方がより重要だと思います。技術的なスキルは学び成長させることができますが、パートナーとの『化学反応』は、2人の間で自然に生まれるものだからです。

 璃来と龍一の2人を見ていると、性格が真反対であることが結束力に繫がっていると思います。実は私とエバンも『反対のものが引き合う』カップルなんです。お互いを補い合い、相手を思いやれる関係ですよね。しかも璃来と龍一は、時に役割が入れ替わって、璃来が自由に振る舞っている時もあれば、龍一の方が楽しんでいる時もある。2人はとても良いバランスで、まさに完璧なペアです」

特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by AFLO

0

0

12

関連
記事