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グループリーグ敗退で国家的騒動へ…サッカー韓国代表「最大の問題点」とは何か?《洪明甫を断罪するだけで終わらせてはならない》

2026/07/29
結果を残せなかった監督への過激な批判が渦巻く背景を、今大会の韓国代表に密着していた記者が分析する。(原題:[コラム(2)]韓国代表の最大の問題点とは)

 グループステージ敗退、そして洪明甫(ホンミョンボ)監督の辞任という結末で静かに幕を閉じた韓国代表の2026年北中米ワールドカップ。結果だけを切り取れば、よくある代表監督の退任劇にも見える。

 だが、韓国国内の反応は常軌を逸していた。仁川国際空港で帰国した洪明甫を待ち受けていたのは、殺人予告に対応すべく動員された150人強の警察官と一部ファンが入り乱れた殺伐とした風景。カオスと化した到着ロビーには、「お前が韓国サッカーを台無しにした」という容赦ない怒号が響き渡った。街には「洪明甫立ち入り禁止」の貼り紙が躍り、大統領までもが「無能な指揮官を選べば結果は火を見るより明らかだった」と切り捨てる。かつて国中を熱狂の渦へと巻き込んだ韓国サッカーの至宝が、なぜこれほどまでに激しく叩かれなければならないのだろうか。

クリンスマンはアジア杯準決勝敗退で更迭

 そもそも韓国サッカー界において、洪明甫という名は特別なはずだった。現役時代に4度のW杯に出場し、2002年日韓大会では主将として韓国をベスト4へと導き「永遠のキャプテン」と呼ばれた。指導者に転身してからも、2012年ロンドン五輪で史上初の銅メダルをもたらした。'14年ブラジルW杯でグループステージ敗退の挫折を味わったものの、'22年、'23年にはKリーグの蔚山現代(ウルサンヒョンデ)を率いて連覇を達成しており、その信頼とカリスマが揺らぐことはなかった。

 '23年に韓国代表監督に就任したユルゲン・クリンスマンが、'24年のアジア杯で準決勝敗退に終わったことで更迭されると、その直後から洪明甫の名前は後任候補に挙がっていた。当時の韓国代表は、絶対的存在である孫興民(ソンフンミン)と次世代エースの李康仁(イガンイン)が試合前に宿舎でつかみ合うという“卓球事件”が起き、チームは規律も秩序もモラルすらも崩壊していただけに、たとえスターであっても例外なくチームへの献身と犠牲を求める洪明甫が適任という声も多かった。

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photograph by Getty Images

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