悲願を現実のものとした瞬間、2人は涙が止まらなかった。
7月16日、世界水泳選手権は大会3日目を迎え、アーティスティックスイミングのミックスデュエット・テクニカルルーティン決勝が行われた。出場するペアには佐藤友花・陽太郎もいた。姉と弟の、きょうだいペアだ。
前日の予選を3位で通過していた2人はこの日、一段と息の合ったパフォーマンスを披露する。高い同調性を保ったうえで、ときに激しい感情漲る表情や指先まで力をこめ、躍動感あふれる演技を展開する。
2人の得点は予選を30点近く上回る255.5066の高得点。数字を目にすると2人揃って手で顔を覆い涙する。歓喜の仕草も演技中と同様にシンクロしていた。
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photograph by AFLO