車いすテニス、そしてパラスポーツを牽引してきた国枝慎吾さんがラケットを置いた。
その輝きを引き継ぎ、新たな光を灯す選手が現れる。小田凱人(ときと)さんだ。史上最年少の16歳で年間王者に輝き、今年の全豪オープンでも準優勝と、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せている。
絶対王者と新星。そんな二人が繰り広げた、熱い戦いがある。昨年10月に行われたジャパンオープン決勝。2時間27分に及んだ激戦は、まさに魂のぶつかりあいだった。
舞台は満員の有明コロシアム。1年前の東京パラリンピックで国枝さんが金メダルを獲得したのもここだった。当時は無観客だったことが、国枝さんにとっては唯一の心残りだったという。
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photograph by Tamon Matsuzono