約30年間F1の現場に通い続けて分かった事ですが、ヨーロッパの貴族スポーツに極東の島国から参加して成果を持ち帰るというのは、想像を絶する困難を伴います。
世界で選ばれしたった20人のドライバーがコンマ1秒でも速く走るために命を懸け、チームはコンマ1秒でも速く走れるマシンを用意する、同時に大金が動く商業的な側面と政治的な暗闘もある舞台。参加する企業にとって、世界にアピールできる絶好の場所でもありますが、“ピラニアクラブ”と呼ばれるだけに、選ぶ相手を間違えれば身を食いちぎられてしまう可能性もあるわけです。すなわち、F1というスポーツはとてつもなく敷居が高いのです。
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photograph by Sports Graphic Number