新型コロナウイルスの猛威にさらされた大相撲名古屋場所が幕を閉じた。日を追うごとに感染者が増え、計13部屋で十両以上の関取は(故障休場者を含む)23名、全体で174名と、実に3割近い数の力士たちが土俵に上がれず、取組数は激減。前代未聞の場所となってしまった。
それでも猛暑のなか、尾張名古屋の土俵は熱かった。2014年の新入幕当時“怪物クン”の異名を取り、かつてはスピード出世で注目されていた前頭2枚目の逸ノ城が、初賜杯を抱いたのだ。前場所では自身がコロナ感染で休場しており、本人曰く「ほかの力士より良く休めていたので、それが今場所に生かせたのかも」。あえて言えば“コロナ運”が逸ノ城に味方したのかもしれない。
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photograph by KYODO